車屋さんが教える車のローン・オートローンのコツ教えます。〜返済プラン〜

残価設定型

新車ディーラーなどで流行りの新型プランの「残価設定型」。うまく使えば得だけど意外と落とし穴も多い。車両の約半分を「据え置き」という形にして残りを3年くらいのローンとして...という新型のローンです。


残価の設定額は約半分で金利も安く見えるし、3年間だけで考えると画期的。普通に60回や72回のローンを組んだ場合の支払額と比べても確かに若干安いので、「お母さんの買い物用の新車でとりあえず3年...」「あまり乗らないけど、3年ごとに新たらしい車に乗りたい!」などの目的であればオススメです。

残価設定型の注意点

まず、「残価設定型」と言ってもその内容はすべて同じという訳でもない!制約や金利もそうだけど、据置の設定や返済のルールは各種バラバラ。残価設定型で有名なオ○キスとディーラー系で比べても実は「似て非なるもの」。通常のオートローン以上に厳選する必要があります。
■「制約」
据え置くからには制約条件は多い。走行距離の制限(3年間で4万qとか)やタバコ、車種、状態など...細かい条件が多く事故なんてもってのほかというのが残価設定型の怖いところ。
また、一応「残価保障」を謳っているモノもあるが、ソレでも制約の関係でマイナス査定が生じます。 3年後の下取価格は100%保障というモノではないと考えた方が良いでしょう。
■オプション、社外品など付属品
ナビなどのオプションや社外品は車購入時であれば一緒にローンに組み込むことは可能です。「残価設定型」の場合も組み込むのは可能です。しかし、「残価(据置)」とすることは出来ないものがほとんどです。 稀にナビなどの分も含め残価を設定できるものもあるが、それでも最終的(車返却時)な車の査定には全く影響しません。つまり、高額な付属品ほど損をすることになります。
■金利表記
残価設定型を検討している方なら心当たりがあるかと思いますが、少なからず「金利が安い!!」という印象を受けた方は多いと思います。 しかし、実際に残価設定型プランと通常のオートローンを比べて見ると金利表記ほどの差はありません。「ほんの少し安い」という程度の印象を受けると思います。
これには理由があり、残価設定型の「据置(残価)」の部分にも金利が掛かっていて、しかも「据置金利」となるからこの部分の金利は高くなっているからです。 つまり「3年後車を良い状態で返却出来ない」「車を返却せずに残価の分を再ローンで...」という場合は普通のローンと変わらない。最悪の場合むしろ損をすることになります。

残価設定型は「購入時は確かに買いやすく売りやすいプランだが、3年後のことまで考えるとリスクが高い。 利用するなら最低「車両保険」は付けておきたい!!」というプランである。」

某ディーラーの残価設定型オートローン担当者 談 

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